16日に実施された大学入学共通テストで、再三注意されてもマスクで鼻を覆わず失格になった受験生は49歳の男で、失格後に会場のトイレに約3時間閉じこもったとして、警視庁が建造物不退去容疑で現行犯逮捕していたことが19日、分かった。
「尾木ママ」こと教育評論家の尾木直樹氏(74)は同日、自身のブログで「これは『受験生の姿した妨害大人』に過ぎないです」と指摘。「むしろ、妨害事件として告発すべきかも知れないレベルではないでしょうか? 同情論は見当違いではないかと思いますが、事実抜きにでも受験生に優しいみなさんにはうれしいですね」と訴えた。
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大学入試センターや関係者などによると、この受験生は16日に東京都内の試験会場で、最初に実施された地理歴史・公民の試験時からマスクで鼻を覆っていなかった。試験監督が覆うように6回求めたが受験生は応じず、次は不正行為になると伝達。午後の英語・リーディングの試験中に不正行為での失格を告げて退席を求めた。その後、トイレに移動してしばらく出てこず、会場側が警察を呼んだ。個室を施錠し、説得にも応じなかったため、警察官が上部付近から個室に入り、16日午後10時ごろ現行犯逮捕した。