評論家の山田五郎氏（６２）が１９日放送のＮＨＫ「ごごナマ」（後１・４０）にゲスト出演。自身のコレクションを披露した。
番組では山田氏の経歴や、西洋美術や時計を中心としたさまざまなジャンルにわたる豊富な知識を紹介。その中で「山田五郎“秘蔵コレクション”」と銘打ち、山田氏のお気に入りの美術品を集めた部屋を取材し、その中から数点をピックアップした。
その１つとして取り上げられたのが“エロ時計”ことエロティックオートマトン。これについて山田氏は「これねえ、私のお気に入りじゃないんですよ。これ、ＮＨＫさんのお気に入りです」と断った上で、文字盤の下部に女性が井戸のポンプを引き、男性を乗せた馬がその水を飲むというからくりが施された機械式の懐中時計を紹介した。
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ここで番組ＭＣの美保純（６０）が「まだエロくないっす」と催促し、山田氏が時計の裏蓋を開けると、そこには「男女がけしからんことをやっている」（山田氏）からくりが。山田氏は、１８世紀の終わりにフランスの宮廷が腐敗しきった一方で、機械式時計の技術がいったん向上の限界に達したことに触れ「（時計メーカーが）やることがなくなって、こういうことをやりはじめたんですよ。それをまた、フランスの頽廃した貴族が好んだわけですよ。その結果、それが伝統芸みたいになっちゃって、ある程度歴史と技術のあるメーカーは、エロティックオートマトンの一つも作ってないと（認められなくなった）」と解説した。