米国のバイデン次期大統領は19日、地元の東部デラウェア州から、20日昼(日本時間21日未明)に就任式が行われる首都ワシントンに到着し、リンカーン記念堂前で米国の新型コロナウイルスの犠牲者約40万人を追悼する式典を開いた。「傷を癒やすには国全体で犠牲者を記憶にとどめることが必要だ」と述べ、世界最多の死者を出している危機の克服に向け結束を呼び掛けた。
退任するトランプ大統領はビデオ声明を発表し「新政権が米国の安全と繁栄を維持できるよう祈っている」と次期政権にエールを送ったが、バイデン氏の名前には触れずに自身の成果を誇示した。
googletag.cmd.push(function() { googletag.display('div-gpt-ad-Rec_Article'); });
上院は次期政権の閣僚候補の人事承認公聴会を開催。就任式が行われる連邦議会議事堂やホワイトハウス周辺は、トランプ氏支持者による議事堂襲撃を受け、厳戒態勢が続いている。
バイデン氏は新型コロナ対策を最優先課題の一つに掲げ、就任後100日以内に1億回分のワクチン接種を達成したいと表明している。米疾病対策センター(CDC)によると、15日時点で約3100万回分が配布されたが、実際に1回目が接種されたのは約1200万回分にとどまる。(共同)