米国のサキ大統領報道官は22日、ホワイトハウスで記者会見し、北朝鮮の核・ミサイル開発は「世界の平和と安全保障にとって深刻な脅威だ」と述べ、日本や韓国など同盟国と協議した上で東アジア政策の「新たな戦略」をつくると表明した。バイデン政権が20日に発足後、北朝鮮の評価に言及するのは初めて。
サキ氏は、北朝鮮が「世界の核不拡散体制を損ねている」と批判し、抑止することは「重大な国益」だと強調した。「米国は地域のパートナーと密接に協調しながら、将来の方向性を定め、抑止に努める」と述べた。北朝鮮が中止を求めている春の米韓軍事演習について、どのような対応を取るのかが当面の焦点となりそうだ。
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北朝鮮はバイデン政権発足に対して目立った反応を示しておらず、米国の出方を見極めようとしているとみられる。バイデン政権は圧力政策や外交面の取り組みを通じ、非核化に向けた交渉に引き出したい考えだ。