落語家、桂文枝(77)が今月、妻の真由美(まゆみ)さんと母、治子(はるこ)さんを相次いで亡くしていたことが27日、分かった。真由美さんは67歳、治子さんは99歳だった。
関係者によると、真由美さんは数年前に体調を崩して闘病中だったという。また母の治子さんは真由美さんが介護を行っていたが、数年前から介護施設に入所。いずれも死因は明らかにしていない。
早くに父を亡くし、治子さんに女手ひとつで育てられた文枝は関西大学在学中の1966年、母の反対を押し切って桂小文枝に入門。2017年、本紙の取材に「苦労して育ててくれた母はいま96歳(当時)。落語について何か言ったことはないですけども、そっと見に来てくれてました。若手だった息子の人気にちょっとでもつながると思ったんでしょうか、ラジオを聴いていたファンの女の子たちを家に上げておしゃべりしてた。その人たちが今でも母のところへ行って世話してくれたり、母の誕生会を開いてくれたり。ほんまにありがたいですね」と明かしていた。
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真由美さんは大学生だった72年に結婚。年の差婚が話題になったが、95年に文枝の参院選出馬が取りざたされたときには強く反対し、落語家としての夫を見守り、支え続けた。