人気グループ、Ｖ６の井ノ原快彦（４４）がＮＨＫ「みんなのうた６０」プロジェクトのアンバサダーに就任したことが２９日、同局から発表された。４月に放送６０周年を迎える歌番組「みんなのうた」の新企画。１年間、特番などを通じて魅力を発信する。同番組から生まれた「ＷＡになっておどろう」をグループでカバーしたイノッチは「みんなの心に届くような番組に」と、視聴者と楽曲の橋渡し役になる。
幅広い世代から愛される“みんなのイノッチ”が、長寿歌番組の６０周年イヤーを盛り上げる。
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ＮＨＫ「みんなのうた」は、１９６１年４月に放送開始した５分番組。「かあさんのうた」や「ドレミの歌」（ともに６２年）、「北風小僧の寒太郎」（７４年）などの国民的名曲が誕生した。
★約１５００曲を世に
現在もＮＨＫ総合やＥテレ、ラジオ第２で放送され、世に送り出した楽曲数は「クラリネットこわしちゃった」や「おしりかじり虫」など約１５００に上る。
４月に迎える６０周年を機に「みんなのうた６０」プロジェクトがスタート。アンバサダーにＶ６の井ノ原が指名され、１年間にわたり特番やイベントなどを通じて同番組の魅力を発信する。
Ｖ６の代表曲「ＷＡになっておどろう」は、実は歌手、角松敏生（６０）率いるバンド、ＡＧＨＡＲＴＡ（アガルタ）が同番組で披露したオリジナル曲のカバー。１７年に同番組で歌った「太陽と月のこどもたち」は、井ノ原が番組を通じて「すっぽんぽんぽん」を歌う岩崎愛（３４）に制作を依頼した。
「みんなのうた」と縁が深い井ノ原は、２月２７日放送のＥテレ「みんなのうた６０キックオフ特番（仮）」に出演。女優、上白石萌音（２３）、歌手、森山良子（７３）ら“みんなのうたファミリー”が集結し、６０年記念曲に関わる大物歌手を発表する。
★視聴者参加企画も
番組サイトでは、同１日から視聴者の思い出を募集。井ノ原は「（８８年にジャニーズ）事務所に入って間もない頃、楽屋で『北風小僧の寒太郎』を口ずさんだら、仲間の何人かが『寒太郎！』って追っかけの部分を歌った」と感慨深げ。
コロナ禍でも「皆さんのそばには歌があり、そのおかげで楽しかった頃を思い出したり、これから頑張っていこうという気持ちになれる。肩肘張らずに、みんなの心に届く、見るだけで元気になれる番組になったらいいな」と願っていた。