ミャンマーの与党、国民民主連盟(NLD)の報道官は1日、国軍がアウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相を拘束したと明らかにした。クーデターの可能性がある。国軍などは昨年11月の総選挙を巡り不正があったと主張、クーデターを排除しない姿勢を示していた。
総選挙ではNLDが地滑り的勝利を収め、国軍系の連邦団結発展党(USDP)は惨敗を喫した。USDPや国軍は二重投票など大規模な不正があったと主張し、不正を議論する臨時国会の招集を要求したが、議会当局が却下していた。
ミャンマーでは総選挙後初の議会が1日に招集され、その後、第2次NLD政権が発足する予定だった。
googletag.cmd.push(function() { googletag.display('div-gpt-ad-Rec_Article'); });
国軍のゾー・ミン・トゥン報道官は1月26日の記者会見で不正問題が解決されない場合は「(クーデターを)起こさないとは言えない」と示唆していた。ミン・アウン・フライン国軍総司令官も27日、現行憲法の廃止に言及するなど緊張が高まっていた。(共同)