新型コロナウイルスの流行で、米金融業界が南部フロリダ州に熱い視線を送っている。税金や不動産価格が安く、「サンシャインステート(太陽が輝く州)」と呼ばれる気候の温暖さもあり、在宅勤務にも適した地域として評価が高まっているためだ。拠点開設が相次げば「新ウォール街」が生まれる可能性もある。
ニューヨークのウォール街は長年、世界的な金融の中心地として発展してきた。だが流行の第1波が押し寄せた昨年3月以降、オフィス閉鎖が相次ぎ、スーツに身を包んで闊歩する銀行員らの姿はめっきり減った。オフィス賃料が高いニューヨーク市中心部に本社などの主要拠点を置く必要性も低下した。
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「約30社から打診がある」。フロリダ州パームビーチ郡の経済開発機関の責任者、ケリー・スモールリッジ氏は明かす。ここ数年で70社以上が進出したが、コロナ禍で弾みがついている。(共同)