俳優、柄本佑（３４）が２日、東京・渋谷のユーロライブで行われた主演映画「痛くない死に方」（高橋伴明監督、２０日公開）の完成披露試写会に、共演の義父、奥田瑛二（７０）らと登壇した。
原作は兵庫・尼崎市で活躍する在宅医療の専門医、長尾和宏氏の同名著書。柄本は長尾氏をモデルにした医師の役で、診療の失敗などに悩みながらも先輩医師（奥田）の指摘を受けつつ、痛くない医療を目指し医師として成長する姿を描く。
実際に長田氏の診療に付き添って役作りをした柄本。「先生は愛情深くて楽しくておしゃべりがうまい。患者さんの手や腰を握ってあげる姿は演技に取り入れました」と裏話を披露。妻の女優、安藤サクラ（３４）の父、奥田とは何度か共演しているため「フラットでできました」と涼しい顔だったが、奥田の方は「（柄本の）邪魔しないようにした」と意外にも気を使ったようだ。
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また、肝臓がんの患者を演じた宇崎はいつものビシッとキメたヘアスタイルだったが、「このスタイルにするのに２５分かかるし、患者役だからね。白髪染めも使わず、普段どおりにした」と打ち明け、劇中の白髪のボサボサ頭は普段の自分に近いことを打ち明け、観客の笑いを誘った。
その患者役のセリフにはユーモラスな川柳も。すべて高橋監督（７１）の自作で、その中で気に入っている川柳について高橋監督は「言うことを 聞かぬカカアと 下半身」「丸はげの 主治医すすめる 抗がん剤」を挙げ、会場を笑いに包んだ。
ちなみに、柄本は阪神大震災で被災者の心のケアに当たった安克昌（あん・かつまさ）医師（故人）をモデルに昨年ＮＨＫで放送されたドラマ「心の傷を癒（いや）すということ」（全４話）を再編集した劇場版が、先月２９日から公開中。関西の医師役づいている。