昨年10月に東京・新国立劇場で上演された「リチャード二世」での演技が評価された。2009年から続いたシェークスピアの歴史劇シリーズ最終作で、「衝撃的な作品をお届けしたいと思った。今まで言ってなかったんですけど、賞をもらいたいと思っていました」と集大成として奮起したと告白。演技プランを立てたり、役作りをするなど従来のやり方をせず、1人の時間もひたすら稽古を重ねたといい、「演技をしていない風になるには稽古をしないと駄目だと。やり続けてやっと、何も考えなくても舞台に立てるようになった。幕が開いてお客さんが喜んでいるのを見て、間違いないなと思いました」と振り返った。
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「生のお客さまに届けて一緒に時間を共有することが演劇の醍醐味。人生の中の2時間のためにみんなが集まって、形には残らないけど、記憶にだけ残る。しかも賞をいただけて、究極にぜいたくな感じがする。それをもっとずっと続けていきたいなと思っています」と決意を新たにしていた。