「女性蔑視」と受け取れる発言で批判を浴びた東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長（８３）が４日、東京都内で会見。自身の発言を「五輪・パラリンピックの精神に反する不適切な表現」と撤回し、謝罪した。一方で辞任は否定し、質疑では居直ったり質問を遮ったりして逆ギレする場面もあり、一夜明けた５日、芸能界から批判の声が相次いだ。
フジテレビ系「とくダネ！」（月～金曜前８・０）でＭＣを務めるキャスター、小倉智昭（７３）は「きのうの謝罪会見は、逆に居直り会見のように最後見えてしまって、森さんもこれじゃ損だなっていうふうに見てました」とコメント。
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お笑いコンビ、メイプル超合金のカズレーザー（３６）は「森さんにしゃべらせたらこうなるのは目に見えていた」とし「多少、記者の方も狙っていたとは思うんですけど、本当に思った通りにしゃべっちゃうじゃないですか、こういうとき。やはりそういう方をこういうポストに置くっていう委員会のガバナンス自体が破綻しているんじゃないかな」と疑問視した。
日本テレビ系「スッキリ」（月～金曜前８・０）でＭＣを務める極楽とんぼの加藤浩次（５１）は「発言の撤回と謝罪をしますって言ってますけど『とりあえず自分が女性蔑視に当たる発言をしたことによって五輪がうまく進まないんだったら、僕謝りますよ』ぐらいの開き直りの感じに僕は見てしまいました」と述べ、ハリセンボンの近藤春菜（３７）も「私もちょっと逆ギレのように見えてしまいました」と同調。「記者の方への対応とかを見ていると、組織委とかでも周りの人の話も聞かない状況なんじゃないかなというのが（垣間）見えてしまいますし、質問を遮ったりとか」と指摘した。
ＴＢＳ系「グッとラック！」（月～金曜前８・０）でＭＣを務める落語家の立川志らく（５７）は「何をしに出てきたんだろう」とため息。「あんま頭良くないのかな？ なんだろう？ 自分で敵を作りたいがために出てきたようなもんで、こんなことしたらものすごい反感買うって計算すらできなくなってしまったのか」とバッサリ斬り、「五輪ってものすごくクリーンなイメージなのに、なんでこんなにイメージの悪い人がトップにいるんだろうって不思議」と首をひねった。
ユーチューバー芸人のフワちゃん（２７）も「当初の目的とまったくずれてる」とし「あの態度はまさに全然寝てないときの私みたい」と皮肉った。
テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」（月～金曜前８・０）でコメンテーターを務める同局の玉川徹氏（５８）は「もう発言がどうだったかという過去を問題にする段階ではなくて、今後が問われるんだと思います。つまり、森会長をどうするかっていうこと。謝罪したからもういいんじゃないかっていうふうにはできないと思います。それは日本のためにならない」と森会長の進退について言及。今回の騒動について「五輪という範疇（はんちゅう）の問題じゃなくて、日本人と性差別の問題になっちゃっていますよね、世界的に。日本が性差別とどう向き合うのかを問われている段階」と指摘し「本来であればしかるべき立場の人、総理大臣とか東京都知事とか、組織の内部の人が森さんに引導を渡さなきゃいけないと思います。でも、どうも引導渡せないんだな、昨日から見ているけど。だとしたら、国民が森さんに引導を渡さなきゃ駄目です。私も国民の１人として言います、もう辞めてください」と辞任を求めた。