ＮＴＴ、純利益が過去最高　ドコモ完全子会社化で

　ＮＴＴが５日発表した２０２０年４～１２月期連結決算は純利益が前年同期比４・３％増の８３１１億円だった。４～１２月期としては過去最高。昨年のＮＴＴドコモの完全子会社化に伴い、本来は外部の株主に配当する利益を取り込んだため。
　売上高に当たる営業収益は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で国際通信収入が減り、１・４％減の８兆７３８０億円となった。
　ＮＴＴはドコモの完全子会社化に続き、今年夏までにＮＴＴコミュニケーションズなどをドコモの傘下に置く。ＮＴＴの澤田純社長はオンラインで開いた決算会見で、「（相乗効果を生み出すための）検討を深めていきたい」と述べた。

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　２１年３月期は営業収益が前期比３・４％減の１１兆５千億円、純利益は０・５％増の８６００億円と従来の業績予想を据え置いた。