渡辺謙、「運命」のオファーで出演 米映画『ベル・カント』秘話明かした

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渡辺謙、「運命」のオファーで出演 米映画『ベル・カント』秘話明かした
渡辺(左)は何カ国語もあやつる通訳を熱演した加瀬を「頑張ったな」とねぎらった=東京・日本橋室町【拡大】  俳優、渡辺謙(59)と加瀬亮(44)が9日、東京・TOHOシネマズ日本橋で行われた米映画「ベル・カント とらわれのアリア」(ポール・ワイツ監督、11月15日公開)のジャパンプレミアに参加した。 米作家、アン・パチェットの小説が原作で、1996年に起きた在ペルー日本大使公邸占拠事件をもとに、テロリストと人質の予期せぬ交流を描く。渡辺は占拠事件に巻き込まれる実業家、ホソカワ役を演じた。 出演オファーがあったのは、2001年9月11日の米国同時多発テロ事件の直後。渡辺は「この時期にテロリストが出てくる映画に出るのはどうか」といったん断ったが、実はペルーの占拠事件が起きる直前、ドキュメントの仕事でペルーに滞在していたことがあり、再度オファーを受けたとき「これは運命だな」と出演を決めたという。 劇中ではオペラ歌手役で主演する米女優、ジュリアン・ムーア(58)とのベッドシーンも。「普段は気のいいおばちゃんだけど、役に入ると妖艶になる。プロフェッショナルだった」と感慨深げに振り返った。 一方、ホソカワの通訳を演じた加瀬の役名はゲン・ワタナベ。実は原作者が渡辺の大ファンであることから付けたという。加瀬は「謙さんの前で役名を言うのが恥ずかしかった」と苦笑した。
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