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三谷幸喜脚本、アガサ・クリスティ原作、野村萬斎主演によるシリーズ第3弾「死との約束」(3月6日後9・0、フジテレビ系)に出演する女優の松坂慶子(68)が三谷作品に初めて挑んだ思いを語った。
三谷脚本は、舞台を“巡礼の道”として世界遺産にも登録されている熊野古道に、時代設定を昭和30年に置き換えて執筆された。
松坂は、数年前に夫を亡くして以来、未亡人として一家を束ね、家族を思いのままに支配しようとするが、旅先の熊野において遺体で発見される本堂夫人を演じる。
初出演を「やったー!」と少女のように喜んだ松坂は、役柄について「本堂夫人はとてもマイペースで、みんなから“あー、あの人がいなければ幸せなんだけれどな。早く死んでくれないかなあ”と思われる大変な母ではあるが、台本を読んでいると何だかスカッとする。こんなふうに遠慮なく思っていることをずけずけと言ったらさぞ気持ちがいいだろうなあ、と。三谷脚本は“ひどい人なんだけれど笑っちゃう”。そこがすてきで面白い」と話す。
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名探偵・勝呂武尊(すぐろ・たける)を演じる萬斎については「ジェントルマン。やはり狂言の世界の方なので体幹がしっかりされていて、姿勢が頭の先からつま先までまっすぐ。いらっしゃると現場の空気がしまりました」と共演を楽しんだ。
「コロナ禍でどこにも外出できない方々が多いと思うので、熊野古道や豪華なクラシックホテルの中で繰り広げられるこのドラマをお楽しみいただければ。すばらしいキャストが結集しているのできっと見応えのある作品だと思います」としめくくった。
また三谷作品ではおなじみだが、今シリーズ初出演となる鈴木京香(52)は、勝呂にとっての“運命の女”である婦人代議士・上杉穂波を演じる。旧知の仲の2人は旅先で偶然出会い、そのラブロマンスの行方も見どころの一つとなっている。
鈴木は「萬斎さんはさすが動きがきれいで、せりふ回しにも品格がある。三谷さんが“ポワロに並ぶ日本の名探偵を作りたい”と勝呂を萬斎さんに、とおっしゃるのが分かるような気がする。勝呂は西洋の文化と知性を取り入れた成熟した男性。その魅力がミステリーに加わるとこんなにも面白くなるものなのかな、と。ゴージャスなサスペンスに仕上がっています」などと語っていた。