JR東海は、リニア・鉄道館(名古屋市)で仮想現実(VR)技術を使って過去の新幹線の食堂車に乗っているかのような体験ができるイベントを15日までの期間限定で実施している。VRの体験は13歳以上が対象。
特殊なスキャナーで立体的に位置や色のデータを計測し、今は使われていない食堂車の車内を仮想空間に再現した。参加者は専用のヘッドセットを装着し、コントローラーで食器類を動かすこともできる。上空からなど、さまざまな視点から展示している車両を見学できるコーナーも設けた。
JR東海は、昨年7月にイノベーション推進室を新設し、VRに使われている技術をトンネルの保守点検や構造物の設計に活用する研究などを進めている。そうした技術を今回のイベントにも生かした。
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坂口知明室長は「イベントの結果も踏まえ、幅広く技術を使っていきたい」と話した。