お笑いコンビ、極楽とんぼの加藤浩次（５１）が吉本興業との専属エージェント契約を今月３１日で終了することが９日、分かった。２０１９年の闇営業騒動で同社の対応を批判した加藤は所属から契約に切り替えて事務所に“残留”したが、今回は期間満了を理由に独立。加藤は今後、個人で活動し、ＭＣを務める日本テレビ系情報番組「スッキリ」（月～金曜前８・０）などレギュラー番組は続行。相方の山本圭壱（５３）は４月以降も吉本に所属し、コンビは継続する。
２０１９年に闇営業問題で吉本上層部を猛批判してから約２年－。やめるやめないで同社と話し合い、ほぼ対等のエージェント契約を結んで残留した“狂犬”加藤が、３月末で完全に独立する。
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この日、吉本は公式サイトで「双方の協議の上、３月３１日をもってエージェント契約を終了することになりました」と報告。「当社としましては、加藤浩次の新しい環境での活躍を応援してまいる所存です」とエールを送り、出演依頼など加藤の今後の問い合わせ先のアドレスも明記した。
関係者は本紙の取材に「加藤の契約更新の時期が３月までなので、ここ数カ月間、マネジャーを含め社員と今後について話し合いを続けてきた。その結果、契約を更新しないことに決まったということ」と通常の契約終了を強調した。
加藤は２０１９年夏に起きた闇営業問題に対する吉本の対応を猛批判し、７月２２日放送の「スッキリ」で「今の社長、会長体制が続くなら、僕はやめる」と宣言。“加藤の乱”と言われたが、マネジメント業務の一部を行うほぼ対等のエージェント契約を発案して吉本と締結し、残留した。 そうした経緯から、別の関係者は「加藤はエージェントに切り替えたときからいつか独立することを決めていたのでは。吉本上層部も本人の意思を尊重し、これ以上引き留めても…と思っていたようだ」と指摘。加藤は今後、現在のエージェント契約の窓口をしている元マネジャーの男性の経営する事務所に所属するか、そのままマネジメントを依頼して活動するものとみられる。
加藤がレギュラーを務めてきたＴＢＳ系「スーパーサッカー」は今月末で終了。同局系「この差って何ですか？」も同２日で終了したが、「スッキリ」などテレビレギュラー３本は今後も続ける。ちなみに、今月いっぱいで「スッキリ」を卒業するお笑いコンビ、ハリセンボンのツッコミ担当で加藤を慕う近藤春菜（３８）も現在、吉本と専属エージェント契約を結んでいる。
また、加藤の相方、山本は吉本に留まり、コンビは解消せずに活動を継続。これまで通り二人三脚で活動の幅を広げていく。
■山本「ずっと」
加藤のエージェント契約終了を受け、相方の山本が９日更新のツイッターで思いを吐露。加藤とのツーショットをアップし、「ずっと極楽とんぼっす カトちゃん 山ちゃん」と“永遠のコンビ”をアピールした。
■相次ぐ退所
吉本は近年、多くの人気芸人が退所。雨上がり決死隊の宮迫博之（５０）は２０１９年７月、闇営業問題で契約解除。オリエンタルラジオの中田敦彦（３８）、藤森慎吾（３７）は昨年１２月をもって独立。ＳＮＳでマネジメントの不満を訴えていたキングコングの西野亮廣（４０）は１月３０日付で退所した。また、エージェント契約を結んでいる芸人は友近（４７）、たむらけんじ（４７）、天竺鼠の川原克己（４２）らがおり、ロンドンブーツ１号２号の田村亮（４９）は相方の田村淳（４７）と立ち上げた会社を通じて結んでいる。