検察側は野村被告に死刑、ナンバー2の会長、田上不美夫被告(64)に無期懲役と罰金2000万円を求刑している。両被告の関与を直接示す証拠はない。判決では有罪・無罪の見極めに加え、市民が標的となった襲撃事件を主導したとされる指定暴力団トップに対する極刑適用の是非の判断も注目される。
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弁護側は「検察側は間接事実を強引に有罪に結び付けるため、独善的な推認に終始している」とし、検察側証人の証言は信用できないと主張。元漁協組合長射殺(1998年)を「工藤会を壊滅に追い込もうとする刑事政策的な判断で、強引に起訴した」と指摘した。
両被告ともスーツに白のシャツ姿で、一礼して入廷。弁護人が読み上げる弁論に聞き入っていた。最終意見陳述で、野村被告は「どの事件にも一切関わりはなく、私は無罪。公正な判断を望む」と述べた。田上被告は「本当にひどくずさんな裁判だ」と批判した。