作家、池波正太郎さん（１９９０年死去、享年６７）の名作時代劇「鬼平犯科帳」と「仕掛人・藤枝梅安」の映画化会見が１２日、東京都内で開かれ、歌舞伎俳優、松本幸四郎（４８）が鬼平の長谷川平蔵、俳優、豊川悦司（５８）が梅安の役でそれぞれ主演することが発表された。
鬼平は池波さんが幸四郎の祖父で８代目松本幸四郎（初代松本白鸚、享年７１）を念頭に書いたといわれる。映像作品はこれまで８代目に続いて丹波哲郎さん（享年８４）、萬屋錦之介さん（享年６４）のほか、幸四郎の叔父にあたる中村吉右衛門（７６）が２８年間演じるなど４人が務めた。
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５代目鬼平となる幸四郎は、叔父から当たり役のバトンを受ける重責を担うが、「時代劇は人と人が接触して生まれる人間ドラマ。温かく決断力があり繊細な新しい鬼平を作りたい」と誓った。
一方、過去に緒形拳さん（享年７１）、渡辺謙（６１）ら数々の名優が演じた梅安を引き継ぐ豊川は「子供たちが見て、怖いけどかっこいいなと思うヒーロー像を目指したい」と抱負を語った。
「鬼平－」は杉田成道監督が指揮を執り、２０２４年５月、「－梅安」は河毛俊作監督が務め、２３年２月と５月に２作公開を予定している。