「アリペイ」手掛けるアントＣＥＯが辞任表明　中国当局締め付け影響か

　中国電子商取引最大手アリババグループ傘下、金融会社アント・グループの胡暁明・最高経営責任者（ＣＥＯ）が１３日までに辞任を表明した。中国メディアが報じた。胡氏の「一身上の都合」が理由としているが、中国当局による同社への締め付け強化が影響した可能性もある。
　胡氏は内部向けの文書で辞任を表明した。今後は井賢棟会長がＣＥＯを兼務する。アントは電子決済サービス「アリペイ」を手掛けている。
　中国の習近平指導部は金融の安定を掲げてインターネット関連企業への干渉を強化。金融当局が指導に乗り出し、アントが昨年１１月に予定していた上海と香港の両証券取引所への上場は直前になって延期となった。アントは金融当局の監督・管理を軽視しているとして、業務改善命令も受けている。

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