殺人容疑で客の男指名手配　台東区の簡易宿泊所、トラブルか

　東京都台東区の簡易宿泊所で男性が刺され死亡した事件で、警視庁捜査１課は１４日までに、殺人の疑いで客の無職、渡部栄治容疑者（５５）の逮捕状を取り、指名手配した。２人は昨年から宿泊しており、捜査１課は騒音などを巡るトラブルがあったとみて調べている。
　同課によると、死亡した男性は無職、荻原渉さん（２８）と判明。昨年１０月から滞在し、渡部容疑者は同１２月から宿泊していた。
　捜査関係者によると、２人は２階の部屋にそれぞれ宿泊。はす向かいに位置しており、防犯カメラには２人が廊下で口論になった後、渡部容疑者とみられる男が部屋から刃物を持ち出して荻原さんの腹や背中を刺し、逃走する姿が写っていた。渡部容疑者の部屋から血の付いた包丁が見つかった。凶器とみられる。

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　事件は１３日午前５時５０分ごろ、宿泊所関係者が１１０番して判明。荻原さんは２階の廊下で血を流して倒れていた。