能楽師、野村萬斎(54)が所属する「万作の会」とNTT西日本が連携協定を締結し15日、東京・渋谷のセルリアンタワー能楽堂で記者会見を開いた。
日本の伝統文化である狂言をICT(情報通信技術)を活用して普及や活用、伝承を目指すプロジェクト「狂言DX」を発表。今後は狂言のVR映像配信サービスやデジタルでのアーカイブ化などを予定している。
萬斎は「こういう機会を持てることを、とてもうれしく思います」とはにかみ、「狂言師のための狂言ではなくて、皆さんのための狂言を目指したいという思いがあります」と力を込めた。
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この日は分身ロボット「OriHime」を用いて演目「梟山伏(ふくろやまぶし)」でデモンストレーションを実施。
最先端技術とのタッグに「絶対に負けませんという思いもあります。名人芸を復活させる意味と現代でパフォーマンスアートするのを比べながらやっていくことが重要だと思う」と力説しつつ、「アバター野村萬斎を作っていただくと継承しなくていいのかな」とジョークを飛ばして会場の笑いを誘った。