フジテレビの番組「テラスハウス」に出演したプロレスラー木村花さん=当時(22)=が会員制交流サイト(SNS)で誹謗中傷され死去した問題で、亡くなった後も中傷の投稿をし、遺族の心情を傷つけたとして、母親の響子さんが長野県茅野市の男性に約294万円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴したことが17日、分かった。提訴は1月22日付。
代理人弁護士によると、花さんの中傷に対する損害賠償訴訟は初めて。プロバイダー責任制限法に基づき、ツイッター社やプロバイダーから投稿者の情報開示を受け、男性を特定した。
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訴えによると、男性は木村さんが昨年5月に亡くなった後、ツイッターに「あんたの死でみんな幸せになったよ、ありがとう」「最後まで迷惑かけて何様?地獄に落ちなよ」と書き込みし、響子さんの心情を著しく傷つけたとしている。
響子さん側は他にも投稿者の開示請求手続きを進めており、今後も責任を追及していく方針。
この問題では、ツイッターで中傷を繰り返したとして、警視庁が昨年12月、侮辱容疑で大阪府箕面市の職業不詳の男性を書類送検した。