渡辺棋王は14日に王将を防衛したばかりで、2020年度は名人と合わせて三冠で終えた。タイトル戦9連覇は、04~12年の竜王戦と並び自己最多。棋王戦の今シリーズは開幕局こそ落としたが、その後は3連勝で豪腕と呼ばれる挑戦者を押し切った。
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糸谷八段は14年の竜王戦以来、2期目のタイトル獲得を狙ったが、及ばなかった。
持ち時間は各4時間のうち、残りは糸谷八段56分、渡辺棋王44分。
渡辺明棋王の話「(今シリーズは)中終盤に競り負けないよう気をつけた。9連覇は意識していた数字。谷川さんは目標にしていた棋士なので、タイトル数で越えたのは誇らしい」
糸谷哲郎八段の話「中盤で馬を作った位置が問題だった。シリーズを通し、序中盤で悪くすることが多く、反省点。渡辺さんは将棋が手堅く、(攻略は)難しかった」