国内最高峰の映画賞にあたる日本アカデミー賞の授賞式。そうそうたる役者陣が見守る中、草なぎと長澤が頂点に立った。
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草なぎは「ミッドナイトスワン」で愛情を知らない少女(服部樹咲、14)と疑似母子を表現。佐藤浩市(60)ら5人中3人の受賞経験者を押しのけ、栄冠をつかみ取った。
壇上でブロンズを手にしても「まじっすか…頭が真っ白」と信じられない様子。「新しい地図」の同僚、稲垣吾郎(47)や香取慎吾(44)の名前を挙げ、「近い人たちが支えてくれて、きょうこの舞台に立てた。作品づくりと人との関わりの中で、これからも人生を全うしていきたい」と力を込めた。
レッドカーペットには「浅田家!」に主演した嵐の二宮和也(37)らと登場。ステージ上では「ニノちゃん」と呼びかけ、2017年9月にジャニーズ事務所を退所後、古巣の所属タレントと初共演を果たした。
長澤は「コンフィデンスマンJP-プリンセス編-」で陽気な天才詐欺師、「MOTHER マザー」では男たちと行きずりの関係を持つシングルマザーを熱演。新人賞(04年)と最優秀助演女優賞(05、20年)の受賞経験があり、ついに“3冠”を達成した。
名女優の貫禄を漂わせ、コロナ禍に「たくさんの方に支えられなければ映画づくりはできないと、去年、身に染みました」としみじみ。「その中で映画を公開して、たくさんの方に観ていただけてうれしい」と涙があふれた。
23年ぶりに映画出演した「男はつらいよ お帰り 寅さん」で優秀助演女優賞の後藤久美子(48)は在住するスイスから帰国。
興行収入386・1億円で国内記録を更新し続けている「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」は最優秀アニメーション作品賞を獲得した。
■「Fukushima50」最多6冠
東日本大震災による東京電力福島第1原発事故を描いた「Fukushima50」は最多6部門で最優秀賞に選出された。助演男優賞の渡辺謙(61)は「福島の力を(最優秀受賞者に贈られる)このブロンズに込めていただけた」と笑顔。「福島の皆さん、とりあえず取りました」と報告し、「どこか飾ってもらえるところに寄贈したい」と明かした。