大阪府は31日、新型コロナウイルスの対策本部会議を開き、国に「まん延防止等重点措置」の適用を要請することを決めた。吉村洋文知事は「遅くとも週明けの4月5日からになるよう調整をお願いしたい。期間も3週間程度、必要だと思っている」と述べた。31日中に国側に要請する。適用されれば全国初。
対象は「大阪市域を考えている」と述べた。市内の飲食店に対する午後9時までの営業時間短縮要請も午後8時に前倒しする考えを示した。
府内では緊急事態宣言の解除後に感染が拡大、31日の発表は過去5番目に多い599人で、歯止めがかからない状況だ。吉村氏は、新規感染者数は第3波のピークだった1月8日の654人を「優に超える」との見方を示した。府の藤井睦子健康医療部長も「これまでに経験のない急拡大だ」とした。病床も再び逼迫しつつあり、重症者用の病床使用率は30日時点で40・2%まで上昇している。
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吉村氏は、措置が適用された場合、飲食店の利用者に会話の際はマスクをする「マスク会食」の徹底を求め、店舗にはアクリル板の設置などを求める意向。
府は緊急事態宣言の解除に伴い、飲食店への時短要請を府内全域から大阪市域に縮小し、午後9時までとしていたが、4月1日から再び府全域に拡大し、21日まで継続することを決めていた。