東京都は2日、飲食店向けの新型コロナウイルス対策として、店舗ごとに配置してもらう「コロナ対策リーダー」の動画研修の様子を公開した。来店客に大声での会話を控えたり、食事以外はマスクの着用をするよう促したりする役割を担う。店側から切り出しにくい客への感染対策の呼び掛けを後押しする狙い。
新宿区のとんかつ店では、店長の竹沢秀信さん(65)が都の公式ホームページでリーダーとして登録。研修動画を視聴し、理解度チェックを受けた。修了を示す王冠マークのステッカーが発行され、店先に張り出した。
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動画は約40分間。基礎知識編として店内の感染対策を周知。実践編として、マスクなしで会話する客に対し、店員が「行政から要請されているのでご協力を」と着用を呼び掛ける場面が用意された。受講は営業時間短縮要請に応じた協力金の支給要件となり、2日までに約4万5000店がリーダーの登録を済ませた。
小池百合子知事は2日の記者会見で「客になかなか注意しづらいと聞く。店と利用客が一体となって対策を進めなければならない」と述べた。