厚労省、行政文書１８５件誤廃棄「全て溶解処理され、外部流出はない」

　厚生労働省は２日、法令改正に関係する資料など保管期間中の行政文書１８５件を誤廃棄したと発表した。うち２０件は審議会委員の氏名や略歴、薬剤師の行政処分歴などの個人情報が含まれる文書だった。「全て溶解処理され、外部流出はない」としている。
　厚労省によると３月下旬、医薬・生活衛生局総務課のレイアウト変更に伴う工事を実施。保管書類と廃棄書類はそれぞれ廊下の離れた場所に置いていたが、廃棄業者が誤って保管書類を含む全ての書類を運搬、溶解処理したという。
　１８５件のうち１８３件は電子データで内容を復元できるため、業務に支障はない。厚労省は局内全職員に対し、行政文書の適正な管理を徹底するとしている。

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