NHK連続テレビ小説の歴代ヒロインに迫る大型連載の4月は、1993年度後期「かりん」に主演した細川直美(46)。第2回全日本国民的美少女コンテストでグランプリを受賞してから5年後に大役を射止め、戦後に長野・信州みそを造る老舗の蔵に生まれた一人娘が成長する姿を熱演した。女優人生の原点となった青春の日々を語り尽くす。
朝ドラのヒロインは、もう28年前になるんですね。「かりん」は自分の人生を決めたというか、朝ドラをやっていなかったら、ここにはいないだろうなって思います。
ヒロインに決まったことは、深夜に電話でマネジャーさんから聞きました。信じられなくて、本当にそうなんですかという感じでした。朝ドラの大変さは周りの方からいろいろ聞いていたんですが、当時18歳で新人だったこともあり、あまりピンとこなくて、周りの方の反応から自分が朝ドラをやるんだというのを後々実感していきました。
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2900人が参加したオーディションは最初、リハーサル室で他の女優さんたちと一緒に受けて、徐々にカメラテストに進んでいく形式でした。不思議と緊張感はなくて、受かりたいというよりも多分駄目なんだろうなという気持ちの方が強くて、楽しみながらやっていたのが逆に良かったのかな。発表会見はカメラマンや記者の方がすごくたくさんいらっしゃったので、ちょっと驚いたのを覚えています。
私は長野のみそ蔵の一人娘を演じたんですが、役作りのため、おみそをどうやって造るのか、長野県の蔵の方が東京で勉強会を開いてくださいました。5日間ぐらいですが、実際にみそ蔵に行って“こういうふうに造るんだよ”と学びました。
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