米メディアによると、欧州単一通貨ユーロの父と呼ばれ、1999年にノーベル経済学賞を受賞した米コロンビア大教授のロバート・マンデル氏が4日、胆管がんのためイタリアの自宅で死去した。88歳だった。
マンデル氏はカナダ生まれ。60年代初頭に発表した論文で、日米など先進各国が採用している為替変動相場制の下での金融・財政政策の有効性などを分析する「マンデル・フレミング・モデル」を構築。固定相場制では財政政策が金融政策より効果的で、変動相場制では金融政策の方がより効果的であることを理論付けた。
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通貨統合の効果に言及し、ユーロ誕生の基礎をつくったことでも知られた。国際通貨問題の権威として特に80年代以降は米国の金融・経済政策に影響を与え、レーガン政権の理論的な後ろ盾にもなった。(共同)