オラクル側の訴えが認められると、ソフト開発に大きな影響を与える可能性があるとして、IT業界で注目されていた。下級審では判断が分かれたが、最高裁は、米著作権法で認められている「公正使用」(フェアユース)に当たるとの判断を示した。
オラクルは2010年、コンピューター大手サン・マイクロシステムズを買収。オラクルは同年、グーグルのアンドロイドが、サン開発のプログラミング言語Java(ジャバ)に関する特許権を侵害しているとして提訴した。
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判決文によると、グーグルが複製した約1万1500行のコードは、APIと呼ぶツールの一部。異なるソフト同士をつなぐ窓口の役割を果たすもので、最高裁は著作権保護を損なう可能性は低いとした。複製した割合はAPI全体の0・4%に過ぎないとも指摘した。
ロイター通信によると、オラクル側は80億ドル(約8800億円)以上の損害賠償を求めていた。新たな試算では、賠償額は200億~300億ドルに達するとの見方もあった。(共同)