台湾の運輸安全調査委員会は6日、脱線事故を起こした特急列車に搭載されたドライブレコーダーの映像を報道陣に公開し、ブレーキが利き始めてから線路に滑り落ちた工事用トラックに衝突するまで1・9秒しかなかったと明らかにした。
死亡した運転士、袁淳修さん(33)は危険を察知した瞬間に急ブレーキをかけ、衝突を避けようとしたとみられる。
事故が発生した東部・花蓮では袁さんの告別式が営まれ、参列した林佳竜交通部長(交通相)は「乗客を守るために最後まで職責を果たした」と称賛した。事故は2日に起き、副運転士も含む50人が死亡、210人以上が負傷した。
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映像では、列車は直前のトンネルを抜けて右カーブを走行。右手の崖に遮られ前方の視界は狭く、トラックをとらえた直後に衝突し、続いて次のトンネルの左側入り口に激突していた。また、トラックのドライブレコーダーを解析した結果、線路に転落したのは衝突の約1分前だったと明らかにした。(共同)