東京都、プロ野球やＪリーグに時短要請　「まん延防止等重点措置」適用決定で

　東京都の小池百合子知事は９日夜に臨時の記者会見を開き、新型コロナウイルス対応の特別措置法に基づくまん延防止等重点措置の適用決定に伴う対応を発表した。「人流の抑制を最優先」と位置付けて都民向けの要請の筆頭に「変異株による感染が拡大している大都市圏との往来自粛」を掲げ、関西圏で急拡大するタイプの変異株流入に強い危機感を示す内容。
　重点措置の対象となったのは２３区と八王子、立川、武蔵野、府中、調布、町田の６市。今月１２日から５月１１日までの期間中、飲食店に対する営業時間短縮要請は閉店時間を１時間早め、午後８時となる。

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　プロ野球やＪリーグなどを含む各種イベントについては開催時間短縮への協力を依頼する。対象地域の２３区と６市は午後８時までで、他は午後９時までとし、既にチケットを販売した分は対象外。緊急事態宣言当時も同様の対応が取られ、２月に開幕したＪリーグでは試合開始時間の繰り上げなどが実施された。
　さらに５月の大型連休中に医療提供体制を確保するため、診療や入院患者の受け入れに当たる医療機関や調剤薬局には開業時間に応じた支援金を支払う。都は９日、一連の対策に伴う時短要請の協力金など約２５８３億円の補正予算を専決処分した。