イラン遠心分離機を新稼働　米との間接協議で圧力

　国営イラン放送によると、イランは１０日、中部ナタンズの核施設で、ウラン濃縮に用いる改良型の遠心分離機「ＩＲ６型」を新たに稼働させた。核合意からの新たな逸脱。米国が制裁を解除しない限り核開発を拡大するとの姿勢を示し、合意再建に向けた米国との間接協議を有利に進める狙いがあるとみられる。
　稼働を指示したロウハニ大統領は、イランの核開発は民生目的であり、軍事利用の意図はないとも強調した。２０１５年の核合意は、イランがウラン濃縮で使える遠心分離機について、旧式の「ＩＲ１型」に限定している。国際原子力機関（ＩＡＥＡ）などによると、イランは既に、改良して能力を高めた「ＩＲ２ｍ型」「ＩＲ４型」でウラン濃縮を進めている。（共同）

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