65歳以上の高齢者を対象とした新型コロナウイルスワクチンの接種が12日、始まった。医療従事者を除く一般住民の接種は初めて。共同通信の調査では、12日は少なくとも39都道府県の市区町村で接種が予定されている。対象は約3600万人で、政府は6月までに必要な量を各市区町村に届ける方針。前例のない規模の接種事業が本格化する。
新型コロナは現在、流行の「第4波」が拡大。入院患者が増えて医療現場の負荷が高まっており、ワクチン接種に関わる医療従事者が足りなくなる懸念が出ている。滞りなく接種を進めるために、感染対策との両立が求められる。
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米ファイザー製のワクチンが使われ、原則3週間の間隔で2回接種する。政府は重症者や死者をできる限り減らすため、重症化リスクの高い高齢者を優先対象とした。
ワクチンは4月5日の週に都道府県への配送が始まったが計100箱(1箱約500人分、計約5万人分)と限られており、接種が本格化するのは全1741市区町村に各1箱配送される26日の週以降となる。