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中国の娯楽番組で出演者が着用する海外ブランドの服や靴が見えないよう、画面をぼかす処理を施す事態が相次いでいる。いずれも新疆ウイグル自治区での強制労働を懸念する立場を示したとして中国で不買運動の標的となったブランドだ。番組側が視聴者の反発を恐れて自主規制したとみられている。
3月下旬にインターネット上で公開された人気オーディション番組「青春は君と共に」では、ほぼ全員の出演者の衣服がぼかされた。アディダスのロゴ入りシャツを着ていたためとみられ、画面全体がぼけて顔だけ浮かび上がる場面もある。
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別の番組ではナイキの靴を履く出演者の足元が見えないよう処理され、ネット上では「雲の上を漂っているようだ」とやゆする声が出た。
中国メディアによると、ボイコットの動きが広がるにつれて苦肉の策としてブランドのロゴなどを隠す番組が増えた。人権問題を理由に新疆産の綿を使用しないと表明した欧米企業に中国政府が強く反発する中、制作者が当局や視聴者から攻撃されることを懸念した可能性がある。