かまぼこの紀文が新規上場　１９３８年創業の老舗

　かまぼこなどの水産練り製品を製造する紀文食品が１３日、東京証券取引所第１部に新規上場した。１９３８年に東京で創業し、着実に業容を広げてきた老舗で、上場を契機に海外展開の加速を目指す。初値は公開価格の１１６０円を上回る１２７１円だった。初値に基づく時価総額は２８２億円となった。
　上場に伴って得た資金は日本やタイの生産設備増強などに充てる。新型コロナウイルス流行で消費行動が変化し、スーパーでの販売は順調だという。米国では糖質を抑えて健康に配慮した麺が好評で、広報担当者は「グローバルに利益を伸ばしていきたい」と話している。

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