女優、朝比奈順子（本名・越後亜紀子）さんが３月３０日午後３時５４分、多臓器不全のため東京都内の病院で亡くなっていたことが１４日、分かった。６７歳だった。故人の意向で葬儀は近親者のみで済ませた。お別れの会は行わない。
以前所属していた事務所関係者は「いつもケラケラ笑っていて、明るくさっぱりとした性格の方でした」と故人をしのび、「５、６年前に引退して、長らく闘病生活を送っていたようです。亡くなられてから連絡が入ったので、びっくりしました」と驚いていた。
朝比奈さんは宝塚歌劇団に娘役として入団するも１年で退団。特撮ドラマなどに出演した後、１９８１年に日活ロマンポルノに転身し、映画「女教師のめざめ」に主演。ロシア人の血を引くエキゾチックな顔立ちとＢ８５Ｗ５９Ｈ９１の抜群のスタイルでトップ女優へ駆け上がり、活動４年で１３作品に出演し、うち１０作品に主演した。
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その後、映画「二代目はクリスチャン」や松田聖子（５９）主演の「夏服のイブ」、ＮＨＫ大河ドラマ「春日局」など話題作に個性派の脇役として存在感を示した。
私生活では生涯独身を貫いた。８２年に俳優、峰竜太（６９）との浮気現場を女性誌に撮られ、峰の妻でタレント、海老名美どり（６８）と三者会談になり、峰夫妻が会見したことでも知られる。
朝比奈 順子（あさひな・じゅんこ）
本名・越後亜紀子。１９５３（昭和２８）年８月１０日生まれ、東京都出身。７１年に宝塚歌劇団に入団。小早川有希の芸名で、花組公演「花は散る／ジョイ！」で初舞台を踏み、１年で退団。「ミラーマン」「ウルトラマンＡ」などに出演後、８１年に日活ロマンポルノ女優に転身。それまで看板女優が演じてきた女教師シリーズの「女教師のめざめ」でいきなり主演デビューし、８４年に惜しまれつつ活動終了。その後は、時代劇や２時間ドラマなどに数多く出演した。