大阪府の吉村洋文知事は１９日、府内の新型コロナウイルスの感染状況について「非常に厳しい」と述べ、政府に緊急事態宣言の発令を要請する意向を記者団に示した。２０日に対策本部会議を開き、正式決定する。
菅義偉首相は１９日、大阪の状況に「極めて危機感を持って対応している。国と大阪府で病院確保に今、全力で取り組んでいる」と官邸で記者団に語った。
大阪では５日に「まん延防止等重点措置」が適用されたが、新規感染者数は減少傾向に至らず、１８日には過去最多の１２２０人の感染者が発表された。吉村氏は「感染と医療提供態勢が非常に厳しい状況が続いている。危機的な状況にある」と述べた。
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首相は、緊急事態宣言発令の可能性を問われ「重点措置（を適用）中なので、状況を見ながら大阪府と相談して対応したい」と述べた。
大阪府の１日当たりの感染発表数は１３日から６日連続で１０００人を超えていた。重症者は１８日時点で２８６人だが重症病床は既に不足し、４２人が軽症・中等症の受け入れ医療機関での治療を強いられている。