台風19号で武蔵小杉駅周辺…タワマン浸水停電、地上47階建て階段移動も

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台風19号で武蔵小杉駅周辺…タワマン浸水停電、地上47階建て階段移動も
武蔵小杉にあるタワーマンションの部屋の窓は停電で暗いまま=14日午後、川崎市中原区【拡大】  台風19号の深刻な被害が次々にあらわになってきた。3連休明けの15日、死者は計73人に達し、交通機関の乱れは収らず、ライフラインの寸断が続いた。駅周辺の再開発でタワーマンションが林立した神奈川・武蔵小杉では浸水により停電や断水が続き、高層階の住人らから悲鳴が上がった。宮城・丸森町の主要道路が崩落して孤立した地区では、住民が上空に向けてSOSサインを出し助けを待った。 「住みたい街」ランキング常連を象徴する十数棟の高層タワーマンション。一転して脆弱(ぜいじゃく)性をあらわにした。JR武蔵小杉駅近くの47階建て高層マンションでは、15日も停電や断水でエレベーターやトイレが使えない状態が続いた。復旧のめどはたっていないという。 駅に近い別の新築マンション7階に住む60代女性は、「今は免震構造のために電気のシステムや水道のくみ上げポンプも地下にあるから、浸水で全部やられた。エレベーターも止まって階段の上り下りがつらい。新しいからっていいもんじゃないわね」とため息。 川崎市消防局によると、台風19号による集中的な豪雨のために、47階建てマンション前の交差点や周辺の低地などで「職員の腰まで水がたまった」という。排水能力を超える降雨により冠水したとみられる。 女性は「台風の夜は泥水がたまった道路で、海パン1枚で声を上げて泳いでいる若者もいた。下水もあふれて汚いのにね」と悪夢の一夜を振り返った。 また、JR武蔵小杉駅では自動券売機やエスカレーターなどが浸水で故障したまま。15日朝の通勤時間帯には数百メートルに及ぶ長蛇の列ができた。 普段から改札前には長い列ができているが、いつもとは比べものにならない混雑に、午前7時半ごろ、都内に向かうため列の後方に並んだ男性会社員(39)は「早めに家を出たが、これほどの列は初めて」とうんざりした表情を浮かべた。
[紹介元] 「芸能社会」の最新ニュース – SANSPO.COM(サンスポ・コム) 台風19号で武蔵小杉駅周辺…タワマン浸水停電、地上47階建て階段移動も