復興庁は、東京電力福島第1原発の処理水放出に理解を得るためのチラシを修正し、ホームページで22日公開した。処理水に含まれる放射性物質トリチウムを表現したキャラクターを削除し、元素記号のTに置き換えた。それ以外の説明文などに変更はない。
復興庁は13日、キャラが登場するチラシと動画をホームページで公表。「福島が抱える現実の厳しさと感覚が、ずれている」などの批判が相次ぎ、14日に公開を休止した。動画の修正版は公開時期が未定としている。
チラシと動画の作成は広告大手電通に委託し、数百万円の費用がかかった。チラシの修正は外部業者に依頼せず、復興庁職員が作業に当たったため追加費用は発生していないという。動画も可能な限り費用がかからない修正方法を検討している。 チラシは「トリチウムは身の回りにたくさんある」「健康への影響は心配ない」などと説明する内容。復興庁は当初、福島県内でも配布する計画だった。担当者は「問題を起こしてしまったので、地元での説明に使うのは慎重にしたい」と話し、今後の対応を検討する考えを示した。
googletag.cmd.push(function() { googletag.display('div-gpt-ad-Rec_Article'); });