「選挙の結果は真摯(しんし)に受け止める」と切り出した大村知事だが、悔しさは終始ありあり。応援した候補、横井利明氏(59)が敗れたが、今後の名古屋市のコロナ対策についても「私が見ていて、河村さんはかかわっていない。別にいてもいなくても一緒」「まともに話はできない」などと、連携を改めて否定した。
googletag.cmd.push(function() { googletag.display('div-gpt-ad-Rec_Article'); });
また、「河村氏には公約を実現できるように努力することを求める」としながらも、今回は主要政党が相乗りで横井候補を応援したことを強調。「熟議の上で議会を運営しないと、一つも進んでいかない」と予告した。
両者は2019年の芸術祭「あいちトリエンナーレ」での企画展「表現の不自由展・その後」をめぐって対立。昭和天皇の肖像を燃やして足で踏みにじるなどした作品の展示中止を求めた河村氏に、大村氏は「憲法違反」と反発。河村氏らが支援した大村知事のリコール(解職請求)運動では署名偽造が発覚し、警察が捜査を続けている。
この日も「多様な意見に耳を傾けて」と繰り返した大村氏だが、まん延防止等重点措置が適用される県内はコロナ禍の真っただ中。大人げないいがみ合いの継続で、名古屋市民がとばっちりを食う構図は長引きそうだ。