珠理奈が劇場での卒業公演としては意表を突いた“演出”で、愛するSKE48に別れを告げた。
開演から約50分間、ステージに姿を見せず、後輩6人がパフォーマンス。ソロコーナーの最後に満を持して登場した珠理奈は「お待たせしました! 出てくるの遅えよって思ったでしょ?」といたずらっぽく笑った。
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プロデュースする形で実施した4月11日の卒業ライブ同様、メンバーの見せ場を作ったと説明。今後を託すという意味を込め、「みんなしっかり未来に向かって進んでいくぞというのを見せてくれた」と満足げだった。
AKB48の最初の姉妹グループとして誕生したSKEの1期生として11歳でデビュー。「10年に一人の逸材」と呼ばれ、早々からAKB48グループの選抜メンバーになり、先頭を走ってきた。
期待を背負い、自分を追い込み、度重なる体調不良に見舞われても不死鳥のように復活。スピーチでは24、25日のイベントを体調不良で欠席したことに触れ、40度の熱を出していたと告白。PCR検査は陰性で、体調が回復したことから舞台に立つことができた。
最後のピンチを乗り越え、コロナ禍の中、当初の予定よりもおよそ半年遅れで旅立ち。アンコールでは涙を流し、「こうして無事に開催することができました。ここに来られない方がいるのも分かっているし、松井珠理奈はファンの方が支えてくれたからここまで来られたと感じています」。声援を送ることができないファンを「心の声、珠理奈コールが聞こえています」と気遣い、「またいつか会いましょう!」と笑顔でステージを降りた。
珠理奈はSKEの現役メンバーで最後の1期生だった。卒業後も芸能活動を続け、5月15日にファンクラブを設立することも発表した。