ロート製薬が開発した加齢臭を抑える効果があるシャンプーが中高年を中心に話題となっている。若い女性特有の甘い香りが「ラクトン」という成分であることに着目し、それらを配合した商品を発売したところ「若返った」「青春を思い出す」などインターネット上で評判に。購買層は男性にも拡大。ロートは新たな顧客層の開拓につなげたいとしている。
ラクトンはスモモのような甘い香りがする成分で、ロートは20代以下の女性に多く含まれることを2017年に発見。「デオコ」シリーズとしてボディーソープや制汗剤などを販売した。その後もラクトンが加齢による頭皮臭の変化にどのような影響があるのか研究し、10代から50代の女性の頭皮臭を調べたところ、30代を境にラクトン成分が減少する一方、ノネナールと呼ばれる加齢臭の成分は年齢を重ねるほど増加する傾向が見られた。
googletag.cmd.push(function() { googletag.display('div-gpt-ad-Rec_Article'); });
そうした結果を受けてロートは「年齢とともに頭皮臭に悩みを抱えている人は多い」とシャンプーとコンディショナーを商品化した。価格はいずれも1540円前後。今年は「デオコ」シリーズ全体で前年比8割増の売り上げを見込む。