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NHK連続テレビ小説の歴代ヒロインに迫る大型連載の5月は、2002年度前期「さくら」に主演した高野志穂(41)。ハワイ生まれの日系4世の主人公が、英語の指導助手として岐阜・飛騨高山の中学校に就職する物語で、15歳まで海外で過ごした自身の経験も生かし、朝ドラ初の帰国子女役を好演した。役作りのため独断でショートヘアにした秘話など女優人生の原点を語り尽くす。
■レゲエが好評 “ラストチャンス”で合格
「さくら」は、私のドラマデビュー作ですが、“最後のチャンス”でもありました。
幼い頃から海外を転々としていて、高校生になる15歳のときに帰国し、女優に憧れて18歳からオーディションを受け始めたのですが、片っ端から全部落ちていて…。両親からは「大学に行かせたと思って4年間は応援するけど、それを過ぎたら家を出なさい」と言われていました。
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朝ドラのオーディションを受けた当時は22歳。クランクインして4日後に23歳の誕生日を迎えたので、本当にこれで最後だなというところで受かることができたんです。
オーディションでは最初全然印象に残っていなかったけど、英語ができるのでとりあえず残したと合格後に関係者の方から聞きました。
分岐点は最終の1つ前の審査。誰もいない部屋で、生徒がいると思って授業をやってくださいと言われて…。渡された教材がレゲエで有名なジャマイカの話だったので、当時流行っていた(レゲエ歌手の)三木道山(現DOZAN11)の曲を歌いながら授業をしました。それが明るいヒロインのさくらのイメージと合ったのか、すごく印象に残ったみたいです。
■野口五郎さんから「坊や」って呼ばれていました
合格と聞いたのは最終審査の後で、「次の審査は監督とプロデューサーと質疑応答です」と言われて会場に行ったら、渡された茶封筒に「高野志穂、さくら合格決定」と書かれた紙が入っていました。最初、絶対ドッキリだと思って、リアクションを見たいのかなとかいろんなことを考えちゃいました。
ヒロインの発表会見ではずっと緊張していました。カメラマンの方に「両手でガッツポーズをして」と言われて、一生懸命やりながら、本当に恥ずかしかったのを覚えています。
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