大阪府の吉村洋文知事は4日、新型コロナウイルスの緊急事態宣言に関し「現状の認識としては、今の措置の内容を緩めたり解除したりするのは難しいと思っている」と述べ、11日の期限後も維持が必要との認識を示した。府庁で記者団に語った。府は6日か7日に対策本部会議を開き、政府に対する宣言延長の要請を判断する。
府は4日、884人の感染と20人の死亡を発表した。直近1週間の新規感染者は1日平均1075人と依然として高水準。重症病床の不足状態も続いており、医療提供体制が極めて厳しい。吉村氏は「解除の基準や出口戦略を言えるような状況ではない」と強調した。
googletag.cmd.push(function() { googletag.display('div-gpt-ad-Rec_Article'); });
また、延長を要請する場合は「(往来の多い)京都、兵庫の知事にも適切なタイミングで相談したい」とした。兵庫県の井戸敏三知事は3日、「感染者数が大幅に減らないと打ち切りにはならないと思う」と延長に言及。週内に対策本部会議を開き、判断する方向だ。
大阪府が3日発表した入院中の重症患者は429人で、府が4月中旬に予測した最大値の427人を上回った。