3月末に心臓発作で倒れ、療養している人間国宝の歌舞伎俳優、中村吉右衛門(76)が7月に舞台復帰することが6日、分かった。東京・歌舞伎座「七月大歌舞伎」(7月4~29日)の配役が発表され、第2部に出演することが決定。体調を考慮して偶数日のみの出演で激しい立ち回りもないが、先月30日に療養に専念すると発表していただけに、早期復活は大きな話題となりそうだ。
病魔と闘う吉右衛門が、7月に歌舞伎座の舞台に帰ってくる。
この日、7月4日に開幕する東京・歌舞伎座公演「七月大歌舞伎」の配役が発表され、吉右衛門が偶数日に第2部「御存鈴ヶ森」で幡随院長兵衛役を務めると告知された。主人公・白井権八を演じる娘婿、尾上菊之助(43)と共演し、奇数日は長兵衛を中村錦之助(61)が演じる。
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若侍と江戸の大侠客(きょうかく)の出会いを描く同演目は上演時間が約40分で、吉右衛門扮する長兵衛は後半に登場。激しい立ち回りはなく、せりふの掛け合いが見どころとなる。
関係者によると、復帰は本人サイドと相談して決めたといい、偶数日での出演や演目についても「少しでも体への負担を減らし、役も体調を配慮して決めた」と説明。現在、吉右衛門は東京都内の病院に入院中で、7月公演に向けて体を休めているという。
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