爆発で元モルディブ大統領が負傷、テロか

　インド洋の島しょ国モルディブの首都マレで６日夜、人民議会議長のナシード元大統領が自宅近くで爆発に巻き込まれて負傷した。搬送先の病院によると重体という。車に乗り込もうとした際、仕掛けられた簡易爆弾が爆発した可能性があり、護衛らも負傷。議会は「テロだ」と糾弾した。地元メディアが伝えた。
　病院は７日、負傷した頭部や胸部などの手術を実施し、集中治療室に入っているとツイッターに投稿した。当初、容体は安定しているとしていた。
　ＡＰ通信によるとソーリフ大統領は７日、民主主義や経済に対する攻撃だと非難し、オーストラリアの警察が捜査を支援すると明かした。

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　ナシード氏は２００８年に制定された新憲法下で初めて実施された民主的な大統領選で当選した。１２年に野党支持者のデモ拡大を受けて辞任し、ヤミーン前政権下でテロ法違反罪に問われ、英国に亡命。１９年の議会選で当選した。（共同）