日清食品ＨＤ、過去最高益　巣ごもり需要で即席麺好調

　日清食品ホールディングス（ＨＤ）が１１日発表した２０２１年３月期連結決算は、純利益が前期比３９・３％増の４０８億円、売上高に当たる売上収益が７・９％増の５０６１億円と、いずれも通期として過去最高だった。新型コロナウイルスの流行に伴う巣ごもり需要が追い風となり「ラ王」シリーズなど即席麺のほか、冷凍食品が伸びた。
　「カップヌードル」は４年連続で国内の売り上げ記録を更新。「あっさりおいしい」シリーズなどが好調だった。長引く外出自粛の影響で、自宅での食事が増えたことも売り上げ増に寄与した。

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　新規事業として傘下の日清食品は１食で１日に必要な栄養素の３分の１が取れる「完全栄養食」の事業化を目指すと発表。企業の社員食堂でのメニュー提案やインスタント食品、弁当などを開発する。
　日清食品ＨＤの２２年３月期の連結業績予想は、売上収益が５４００億円で増収となる一方、純利益は３１０億～３３０億円で減益を見込む。新規事業への投資を踏まえた。