「緊急事態」延長初日　歌舞伎座、日生劇場など都内公演の幕再び上がる

　緊急事態宣言の延長に入った１２日、休業要請緩和を受けた東京・銀座の歌舞伎座をはじめシアタークリエ、日生劇場、東京宝塚劇場など都内の劇場が幕を上げた。
　当初３日初日だった歌舞伎座「五月大歌舞伎」では、第３部「八陣守護城」（２８日まで）の佐藤正清役を急性の心臓発作で療養中の人間国宝、中村吉右衛門（７６）に代わり中村歌六（７０）が熱演。新橋演舞場「滝沢歌舞伎ＺＥＲＯ　２０２１」（１６日まで）も１８日ぶりに再開した。
　ある劇場関係者は「劇場ロビーは人がいるにも関わらず、私語もなく整然としています」とマナーを守る観客の姿を伝え、別の関係者も「場内では歓声をあげられない代わりに、役者の演技に拍手で応え、公演を続けられるよう協力してくれています」と感謝した。

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　一方、休業要請の対象である映画館は小規模のシアターを中心に一部再開も、引き続き当面休館が続く。