東急、初乗り運賃値上げへ　幅１０円前後、２３年度までに

　東急電鉄は１４日、２０２３年度までに初乗り運賃を値上げする方針を発表した。新型コロナウイルスの感染拡大により運賃収入が大きく落ち込んでおり、事業継続に不可欠と判断した。値上げ幅は１０円前後とみられる。
　２０年度の運賃収入は前年度比３０・９％減。テレワークの普及で定期券の減少が目立った。渡辺功社長は東京都内で記者会見し、値上げ幅について「１桁％」台に収まるとの考えを示した。
　東急電鉄の初乗り運賃は１３０円。消費税増税の影響を除く値上げは１９９５年以来となる。
　鉄道の運賃値上げには国土交通省の認可が必要で、通常２～３年かかるとされる。運賃を巡っては、ＪＲ東日本が値上げを含む時間帯別運賃の導入を検討。ＪＲ四国や近鉄グループホールディングスも値上げの方針を示している。

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